横浜〜福岡1100km!移住デザイナーの日々つれづれ。

横浜から福岡へ移住しました。日々思ったことを淡々と綴ります。

デザイナーとクライアントの間によくある話。人は本当に「思い込み」の生き物。

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お互いの思い込み。

 

もうかれこれ紙媒体のデザイン業に携わって20年ほどになるのだが、

どこのクライアント様との間にも起こる不思議な話をお話ししたい。

そもそも僕らデザイナーは、クライアントとなる企業や役所、

団体などの存在がなければその存在意義はない。

 

なぜならそれは商業デザインであり、

自分の作品を作って売っているわけではないからだ。


作っている物はこれらに限らないが、

クライアント様の製品、商品、イメージなどである。

たとえばクライアント様が自社商品を発売するので、

今度その商品のパッケージや広告を作るとなったときに、

僕らデザイナーは発注をいただく。

具体的な仕事の進め方としては、

クライアント様の担当者からまずその商品のオリエンテーション

打ち合わせから始まり、商品名や必要な要素、商品のコンセプトなど、

デザインするにあたり必要な情報をもらう。

そこから一定の期間でデザイラフを起こし、必要ならばカメラマンに撮影を依頼し、

クライアント様に提案をしていく。

 

この時点でお互いの思い込みが同じ方向に思い込んでいればまったく問題ないのだが、

まったく正反対の方向に思い込んでいれば、振り出しにもどって、

最初の擦り合わせをもう一度やったほうがいい。

そうでないと、延々とデザイン修正が終わらないことになる。

クライアントにとってはデザイン修正指示がアダになる。

 

クライアントさんはよく、

よかれと思って詳しく、ときには口頭や文章で、ときには丁寧にイラストで書いて、

デザイン修正の指示を入れてくる場合がある

もちろん、本質的にその修正指示がクライアント側の、

本当にデザインで伝えたいことの表現として、お互いが適切だと共感し得たなら、

その仕事はうまく進む。

 

ところがそうじゃない場合、お互いが不幸な思いを抱くことになり、

いっそ一緒に仕事をしないほうがいいかもしれない、

という結末を迎えることだってある。

 

 

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ひとつの物事を伝えるのにも伝え方は様々

 

 

ここを捉え違えて「お客さんのいうとおりのデザインに」と、

本質を捉えずに、ただ表面的に受け取ってしまうからおかしなことになる。

 

これって日常的に人とコミュニケーションを取る中で、

あたりまえにおこなわれている観点の違いから生まれるコミュニケーションのロス。

これに辟易しているデザイナーって本当に多い。

見ている「先」や「方向」や「表現」の違いを受け取れずに、

「捉え方」や「観点」の違いでお互いわかり合えずに不幸な結末となる。

人は本当に「思い込み」の生き物だから、

まずこれを置いておくか、他者や相手の観点に立って考えてみないことには、

相手との関係性がまったく成り立たない。

 

デザインの仕事ってそこがものすごく重要な焦点というか、

キーポイントになるし、重要なテーマになるので面白いし、

単なる表面的な「デザイン」という言葉だけではとらえることはできない。

 

Junya Suzuki:juns0714